博士課程前期では、研究論文の読み方、統計解析、研究デザインなど、研究の方法論の習得を目指します。リサーチクエスチョンに関連する研究論文をまとめたシステマティックレビューの投稿を目標の一つにしています。自ら計画した調査・実験、学会発表、論文執筆を一通り体験します。
博士課程後期では、患者、高齢者、障害者を対象にした横断研究、コホート研究、臨床試験を行います。論文執筆は、研究デザインごとに定められている国際的なガイドラインに沿って指導します。博士課程前期と異なり、原著論文の採択が学位取得のノルマとなります。国際ジャーナルに2編の論文を採択させることが目標です。
以下のようなニーズのある方々の進学をお待ちしています。
共同研究と聞くと、大学の研究室が取り組む研究テーマに興味を持った人々が一緒に行う研究をイメージされると思います。本研究室も、そのような形式の共同研究を行っています。
ただ、本研究室はそれだけでなく、実務家が取り組んでいる研究の支援も行っています。具体的には、実務家が苦手とする統計解析をはじめ、文献収集、学会発表、論文執筆の協力を行っています。現場のデータを眠らせたままで終わらせず、暗黙知を形式知に昇華させる仕事も本研究室の使命と考えています。
次のような方々との共同研究を歓迎いたします。
Q1 どのような研究ができますか?
A1 本研究室では、痛み、運動機能、基本的動作能力、身体活動の関係を調べる研究ができます(研究プロジェクトを参照)。また、この関係に心理的要因がどう介在しているかという疑問を扱うこともあります。卒業研究において健常者を被験者にする実験の場合、上記の基礎(予備)研究という位置づけで研究を行うことがあります。
Q2 どのような方法で研究を行えますか?
A2 横断研究、前向きコホート研究、ランダム化比較試験(RCT)、システマティックレビューの実績があります。卒業研究であれば、シングルケース研究を行うことがあります。
Q3 働きながら進学できますか?
A3 可能です。ゼミと仕事を両立できるよう配慮いたします。
Q4 進学にあたり、研究テーマを決めておく必要はありますか?
A4 入学前に研究計画書を書く必要があるため決めておく必要はありますが、研究テーマは進学後に変更可能です。
Q5 研究に興味はありますが、自信がありません。それでも進学や共同研究は可能でしょうか?
A5 可能です。実務家と研究室の強味を活かしつつ現実的な計画で行います。
Q6 共同研究を行うにあたり、費用負担は?
A6 実務者の費用負担は最小限にしたいと考えています。
Q7 途中で共同研究を中止できますか?
A7 可能です。研究の開始や継続には柔軟に対応いたしますのでご相談ください。
〒739-8521 広島県東広島市鏡山1-7-1
広島大学 大学院人間社会科学研究科
田中 亮
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